「シャガール 三次元の世界」@東京ステーションギャラリー
- lychniscoronaria
- 2017年12月2日
- 読了時間: 2分

シャガールは、以前このブログでも書かせていただいたダリと並んで好きな画家なので、 終了ぎりぎりに慌てて見てきました。
シャガールは、深い青や緑を中心とした色彩、 ヤギ、ロバ、鶏といった動物モチーフやバイオリン弾きのモチーフ、 農村に表される郷愁や、そして愛し合う恋人たちに象徴される愛をテーマにした、 平面的で幻想的な作風が特徴で、 そのどれをも、私はとても愛しています。
また、無関係なモチーフを並列させて登場させる手法について紹介されていました。 シュルレアリスムにも用いられている手法ですね。 私の好きな画家の共通項だと感じます。
今回は、絵画では、冒頭の「誕生日」という作品がハイライトだったと思います。
構図、テーマ、色彩などがとても美しく、暖かく、愛に溢れていて、心に残りました。 平面であるからこそ、色彩や構図などが自由になり、 より作者の考える美を追求できるのだなあと痛感します。
また、今回の見どころである彫刻では、 女性や恋人たちと、動物が一体となっているような作品群が気に入りました。 立体になっても、シャガールはやはりシャガールで、
愛と幻想を感じさせるところに魅力を感じます。
ただ、立体芸術初心者にはあまり親切でない展示内容だったように感じたのも事実でした。 彫刻の構図や見どころについて、作品個々についてだけでなく、
もう少し体系的に詳しく解説されていれば、 より楽しめたのではないかなと思います。 今のところ、シャガールの絵があることで、
ようやくそれとつながりのある彫刻が楽しめるという具合なので、 彫刻そのものが楽しめるようになるとより面白いのになと思っています。
そのほか、旧約聖書を中心とした宗教的テーマで作品を作っているのも興味深かった。 画家のユダヤ人としてのルーツを感じさせます。 ダビデやソロモンをテーマとした作品が印象に残っていますね。
シャガールはなかなか日本で展示会をやりませんが、 貴重な機会に多くの作品に触れられたことをうれしく思います。
展示会は明日までですが、 メルヘン&サイケデリックな絵画を体感したい方は、ぜひ行かれてみてはいかがでしょうか。